2024年5月31日金曜日

よくある質問Q&A

 

  Q.相談員の資格は? 臨床心理士ですか?

A.心理の国家資格は2015年に「公認心理師法」が成立し、

  2019年から認定開始になりました。

  それ以前から存在する「臨床心理士」は、心理学関係の

  学会で作る「臨床心理士資格認定協会」というところが

  認定している民間資格です。

  そして、その資格が誕生したのは1988年で、この相談室の

  開設と同年です。

  当初の資格制度は内容に不備が多く、「まず資格ありき」と

  いった感じで、当相談室の設立メンバーはその内容に

  疑念があったため、誰一人申請しませんでした。

そして、最近できた「公認心理師」については、室長自身

還暦を迎える頃でしたので、今さら―という感じで資格取得を

見送る事にしました。

よって、現在、相談をお受けしている室長は、公的な資格は

一切ありません。40年余りの臨床実績があるだけです。

しかし、例えば、国家資格者養成の看護学校で「精神看護学」

などを教えていたり、国家資格者の「保健師」の指導したり、

複数の大学の公認心理師資格取得のための実習指導をしたりも

   しています。

当相談室で研鑽を積んだ若者(「弟子」と呼んでいます)たちは、

皆、「臨床心理士」も「公認心理師」も取得し、一人は心理学の

大学教授にもなっておりまして、「師匠」の室長だけが、

  無資格者―
というわけです。

  資格制度があいまいな時期から働いていた、たたき上げの職人―

  といった感じでご理解ください。


Q.カウンセリングって何をするの?

A.基本的に相談者と相談員の、人間同士としての心のふれあいの中で、

  相談員は専門的中立性を保ちながら相談者の思いを整理してゆく

  お手伝いをする事と考えています。具体的には普通に対面し、

  じっくりとお話を聞きながら、問題点の整理をお手伝いしたり、

  時にはアドバイスをしたりも致します。

 たとえば、足を骨折した時、折れた部分の骨を復元して治すのは

本人の自然治癒力ですね。でも、ずれた骨の位置を矯正したり、

松葉杖を使って負担を軽くすれば、治りやすくなります。

カウンセリングで治すーというより、相談者の力を引き出したり

支えになったりすることが相談員の役割だと思います。


Q.心理療法って何ですか?

A
.心理療法は、英語のpsychotherapyの翻訳で、精神療法と

語源は一緒です。

一般に、心理学の領域では「心理療法」、医療用語としては

「精神療法」が使われています。

カウンセリングとの明確な境界線もないのですが、しいて言えば、

心理療法の
方が、深いイメージがありますね。

しかし、深ければ良いというものではなく、例えば「催眠療法」

など特殊な
ものは、向き不向きがあり、効果のある人は、限られて

しまいます。

 

  Q.病院などとの連携は?


A
.大学病院、精神科病院・診療所などで、地元を中心に様々な医療機関

と協力関係にあります。また、地元の保健所・保健センターなどとも

  必要に応じ
て連携し、保健師による訪問相談なども並行してもらう

  場合があります。


Q.病院受診と並行利用はできるの?


A
.できます。ただし、先に受診している方は、原則として主治医の

  承諾を得て
下さい。全然違う方針でアドバイスをしてしまったりして、

  相談者をかえって
混乱させてしまっては困りますので、連携できる事が

  理想です。
  
  ただ、主治医との関係が悪いなどの場合は、承諾不要です。

  なお、薬から離れることを目的としてカウンセリングを希望される方

  もいらっ
しゃいますが、病気によっては、薬を飲み続ける事が

  どうしても必要な場合も
あります。

  当相談室利用後に、医療的なサポートが必要と判断した場合には、

  医療機関の
ご紹介も致します。

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